トカイナカ

「日経Masters」3月号に、”トカイナカに暮らそう”という特集記事がありました。
定年退職した後の住み方として、ゆったりした田舎暮らしは魅力だけれども、都会暮らしの便利さも捨てがたい。
田舎(イナカ)の魅力と都会(トカイ)の至便を両立させて”トカイナカ”に住むというのはどうだろうかと提案している。
具体的には、「都会のターミナル駅まで公共交通機関で1時間30分以内で、豊かな自然の残る市町村」を、日経マスターズでは”トカイナカ”と呼ぶ事にする、とあります。

例として、つくばや安中市、淡路島などに住んで農作業やNPO活動をしながら、時々は都会に出て友人と会ったり、音楽会を楽しんだりする生活が紹介されています。
記事に出てくる皆さんは都会と田舎の両方を楽しみ、屈託の無い生活を明るく楽しんでいるようです。
ゆったりした田舎の生活を楽しみながら、用事があれば気軽に都会に出て便利さを享受する生活は憧れでもあります。
会社という縛りから開放されて、自分中心の生活を楽しむ方法もいろいろとありますが、それに連れて住まいのあり方も多様化しています。

トカイナカに住む生活を憧れとしては見ますが、果たして自分の場合に当てはめて考えてみれば可能かどうか?
結論から言うと、いざ実行となると面倒な引越し手続きや慣れない生活への不安などが邪魔をして、自分の場合は出来ないなぁ~、と思ってしまいます。
記事は、主要地方都市の近郊もトカイナカになり得ると言っています。
現在の自分の住まいも、地方都市ではありますが市中心部まで電車で9分です。また、新幹線に乗れば、東京まで1時間40分(最速)です。実際に都内は日帰り充分圏内です。
なぁ~んだ、自分は既にトカイナカ住まいじゃないか。

リタイアして丁度1年が経過しました。
この1年を総括してみれば、全部の時間を自分の思うままに使えるという幸せを実感しました。平日に山に登るということも、空いている映画館も経験しました。
また町を歩いていても、今迄の視点とは全く違う風景が見えるようになって来ました。
そしてこの1年間で、一日もネクタイをしなかった事にも気がつきました。
身体は元気だし、贅沢を言わなければ生活の不自由は無いし、好きな時間に好きな事をしていても、誰にも咎められない幸せな生活です。
しかし、何かが足りない。
緊張感の無い生活は身体の体型までだらしなくし、精神的にもピリッとしません。生来の怠け者は、このままの生活を続けていると、痴呆への道をまっしぐらという強迫観念が起きてきました。

そういった幸せな悩みを解決するべく、2月からアルバイトを始めました。
アルバイトと言えども、やるからには担当者責任がありますし、人との会話や電話も頻繁です。
週2~3回のペースでの仕事ですが、人の中に出る事には心地良い緊張感があります。
惜しむらくは、今までのように気ままに山に向かえなくなりますが、暫くはこの緊張感を楽しんでみようと思っています。

"トカイナカ" へのコメントを書く

お名前
ホームページアドレス
コメント