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zoom RSS 被災地・大川小学校跡地を訪ねて

<<   作成日時 : 2016/03/09 11:32   >>

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 3月に入って一層温かくなった週末、妻と共に東北に出かけてきました。
目的は、4月末に予定している東北への会山行の下見と、その際に訪れる予定の東日本大震災の被災地の様子を見ることです。
 かって仙台での7年間の単身赴任中、月一平均で通ってくれた妻にとっても懐かしい東北なのです。

 最初に訪れたのは、仙台市郊外の「蕃山・356m」です。
7年間の間に一度も訪れたことのない山ですが、幸い、会山行当日は現地ガイドさんが付いて頂けることになっているので、今回は登山口の確認のみでした。
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(蕃山登山コースの案内図)
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(登り口である「山岸口」)
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(下山予定の「大梅寺」入口)
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(「大梅寺」の境内には、ユーモラスな像がたくさん)
 
 続いて向かったのは、東北大震災の被災地である「大川小学校跡地」です。
http://memory.ever.jp/tsunami/higeki_okawa.html(新聞記事を中心に「大川小学校の悲劇」)
 2011年3月11日14:46に発生した大震災から、間もなく5年となります。各地に大きな被害を出しましたが、中でも生徒74名と先生10名が亡くなったり行方不明となっている、石巻市(旧雄勝町)釜谷の大川小学校の悲劇にはやり場のない悲しみがあります。被災者の慰霊と現状確認のために訪れました。
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(献花台には、たくさんの花などお供え物が・・・)
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(慰霊碑、すぐ裏には山が迫っています)
 東北の中心を流れる大河・北上川の河口から5kmしかない大川地区ですが、ハザードマップでは大川小学校は安全であり、地区の避難場所にも指定されていました。
 想像を絶する大津波!、ひっきりなしに避難を呼びかける広報車の声を聞きながら、混乱の中で先生方は子供たちを校庭に集めました。
 「山さ逃げよう!」と訴えた子供もいたようですが、選んだのは200m離れた北上川堤防沿いの小高い丘(標高6〜7m)、ここに向かう途中で堤防をはるかに越える津波に呑みこまれたのです。
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(色鮮やかな壁画が悲しい)
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(大理石に写された在りし日の大川小学校)
 体育館のすぐ裏には山があり、ここまで逃げれば避けられたのに・・・なぜ?、先生方は裏山に誘導しなかったのか?
 低学年の子が登れるのか?、地震で倒木などの危険もあるかも、山道でけがをさせては・・・等の思いがあったのだろうが、そもそもこんな大津波を想定していなかったので訓練で登ったこともなかったし、なんともクヤシイ現実です。
 亡き我が子の最後の場面を想像するに、父兄にとっては悔やんでも悔やみきれない気持ちと同時に、先生方の判断に対する疑問が消えない事はよくく理解できます。今後は法廷の場で争われることになっています。
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(骨組みだけが残された校舎)
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(多角形のおしゃれな教室、残された黒板が悲しい)
 この日も何台かの車が停まり、焼香台に向かう人が絶えません。中でも、卒業式の後でしょうか?、新しいセーラー服を着た三人連れの女の子が、中学校の卒業を亡き同級生に報告に来たと思われます。慰霊碑の前で涙を流しながら手を合わせる姿に接し、堪らなくなってこちらも涙が止まりません。
 静かに、校舎や体育館や裏山を周ってみました。斬新な多角形の校舎、瓦礫と化した子供たちが描いた色鮮やかな壁画や、一部だけ残った「アメニモマケズ カゼニモマケズ」の句が書かれた壁がなんとも堪りません。
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(慰霊碑の遠景)
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(供養塔)
 あの裏山に逃げていたら・・・叶わない願いですが、ほんの数分で逃げられたのにと思うと、本当に残念でなりません。
 こうして実際に現地を見ると、胸塞ぐ気持ちと同時に、自然災害には「まさか」を忘れてはならないと、改めて思いました。

 この後は、近くの硯上山(けんじょうさん)の登山口をチェック。こちらの山は10年ぐらい前に登って、山頂から雄勝湾の美しい風景を見たのが思い出されます。
 マイクロバスが入れることを確認してから、今夜の宿に向かいます。
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(雄勝は日本一の硯の産地、看板があります)
 雄勝町・水浜の老舗旅館は雄勝湾のすぐ脇の高台にありました。100軒ほどあった集落は跡片もなく消えて、高台に位置する数軒のみが助かった・・・
 この旅館は浜よりも20mほどの高台にありますが、「玄関のすぐ前まで津波がきました、流された家がぐるぐる回って地獄の風景でした」、「知り合いが13人亡くなり、一人がまだ見つかっていません」の話を伺っただけで身震いします。
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(旅館から、消えた集落の跡を見る)
 震災後は電気もガスも食料もない中で地区の方をたくさん収容し、自衛隊さんが来てくれるまで大変だった。ボランティアの方や作業員の方が泊らなくなって、普通に営業するまで3年はかかりましたね、「こうして遠方から訪ねて頂けることが大変うれしい」と喜んでいただきました。
 
 翌日は、「釣石神社」見学です。境内の崖にある大きな岩、今にも落ちそうな岩ですが、大昔からの何度もあったであろう地震でも落ちることが無く、今度の大震災の大揺れでも落ちなかった!
 力学的や物理学的?に見ても、なぜ落ちないのか解明されないでしょう。まさに神業という他はなく、各地から多くの受験生がお参りし願掛けしているのも、頷けます。
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(落ちそうで・・・落ちない・・・)
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(こんなに突き出しているのに・・・落ちない)
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(角度を変えてみる、なんで落ちない?・・・)
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(受験生の願掛け札がビッシリ)
 「道の駅・上品の郷」に立ち寄りました。
店員さんもお客さんも、皆さん明るく快活にされていますが、その陰で幾つもの困難を抱えておられるであろうことに思いを寄せ、せめてたくさん買うことでお手伝いしようと、地元の野菜やお菓子などをあれこれと買いました。
 店員さんのお尋ねに新潟から来た事を話しますと、「遠くからありがとうございます、どんどん来て被災の跡を見ていって下さい」、「遠くから来ていただける事によって、私たちは元気が出ます」と感謝の言葉を頂きました。

 石巻市では、被災地を巡る幾つかのコースを設定しています。また、災害の実情を後世に伝えるべく、各自治体や団体によって、被災当時の動画や画像を中心にしたアーカイブ活動も始まっているようです。
 私たちはもっともっと三陸の被災地を訪れ、そのことによって現地の方々を励まさなければならないと思いました。
 山行の下見と被災地の現状に触れ、いろいろと考えさせられた今回の東北への旅でした。 (おわり)

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