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zoom RSS 「山岳遭難の教訓」 実例に学ぶ生還の条件

<<   作成日時 : 2016/02/28 17:08   >>

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 「山岳遭難の教訓・羽根田治著」を読みました。
山を登る者にとって、遭難は絶対に避けたい!
誰だって遭難したくない!、ではなぜ遭難は起きるのか?

 そこには、いろいろな原因や原因に至る以前の問題もあり、山をやる者にとってそれらを知りそれらを教訓として生かさなければならないと思います。
 羽根田治著の遭難本は何冊か読んでいますが、読む度に山の怖さを知り、いつも自戒を込めて遭難の原因や分析を読み取るように心掛けています。
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(「自分だけは大丈夫」、そう考えている多くの登山者に警鐘を鳴らす。山岳遭難、非情の現実)
 この本は、11件の遭難事例について紹介されており、過去に雑誌「山と渓谷」や「ワンダーフォーゲル」に掲載されたものを加筆・修正を加えて書かれています。
 ひとつ一つの事例について、反省点だけをまとめて以下に紹介します。

◆高体温疾患の恐怖・・・・沖縄・西表島
 反省点は体力不足、エネルギー源補給の失敗、過剰装備、事前の調査不足など。
また、脚がつり熱中症になる寸前までいった高体温疾患の恐ろしさを知ること。前夜の深酒も多尿によるナトリウムやカリウムの不足を招いた。
 なによりも、パーティが連絡の取れない状況になるほどに別れてしまったこと。

◆春の爆弾低気圧・・・・八ヶ岳、谷川岳
 典型的な気象遭難。特に春先に起きる「二ツ玉低気圧から爆弾低気圧に発達」が想定される場合は、絶対に山に入ってはいけない。
 少しの油断で本隊とはぐれた、常に後続者がきているか前のものが注意することも大切。

◆10月のブリザード・・・・北アルプス・白馬岳
 10月という月は、秋の山が時として過酷な冬山に変わることがある。「例え低気圧が離れていっても、山には影響が残る」ことを知らなければならない。
 気象状況を甘くみて無理をしたツアー登山、装備が充分でない者、体力的に無理な者もいた。

◆吹雪にかき消えたルート・・・・北アルプス白馬乗鞍岳
 慣れた山での山スキー。幾ら慣れた山でも荒れれば別の山、甘く見てはいけない。慣れからくる慢心が遭難を招いた。

◆スキーツアー中の雪崩事故・・・・八甲田山・前嶽
 多くの人数で雪崩危険地帯に踏み込んだ、山スキーツアーでの雪崩事故。人が入ることによって起こる雪崩も多いことを肝に銘じること。
 また雪崩危険地帯に入らざるを得ない時は、一斉に入らないで、少しづつ入って最悪の場合でも少数の被害に留める配慮をすること。

◆冬山登山基地を襲った雪崩・・・・北アルプス・槍平

 平坦地であっても、沢の延長線上は雪崩の危険が多い。谷を挟んだ反対側斜面からの雪崩にも注意。太い木があっても、絶対に雪崩が来ないという保証はない。

◆ゴールデンウィークの低体温症・・・・北アルプス・白馬岳、爺ヶ岳、穂高岳
 ひとたび天候が崩れると厳冬期に逆戻りする、ゴールデンウィークの北アルプス。夏服に近い服装、防寒の準備が無かった。
 体力や技術を考慮し、「行きたい山より行ける山」に登り、天候や体調の変化に敏感になって慎重な判断が大切である。

◆被雷のち骨折・・・・大峰山系・行者還岳、弥山
 いろいろな場面での雷への対処法を勉強しておく。大気の状態が不安定な場合は、入山を見合わせる。
 特に高齢者は、日頃から体力の維持向上に努める。装備の軽量化を図り、単独行を避ける。

◆幻覚に翻弄された山中彷徨・・・・大峰山系・釈迦ヶ岳

 標識を見落とさない。間違ったと思ったら、それ以上は進まず正しい道まで戻る。時間と装備と体力に余裕を持つ。
 老化による体力低下と疲労の増大、注意力と判断力の低下を意識する。

◆明暗を分けた分岐点・・・・奥秩父・和名倉山

 間違えたと思ったら、間違えた地点まで戻る。地形が判読しづらい「山と高原地図」だけでなく、必ず地形図も持つ。
 思い込みだけで歩かず、山や地形を注意深く見てコース取りする。

◆単独で山中を彷徨した8日間・・・・奥秩父・飛龍山
 間違った時点で引き返す。遭難しても体力の温存に努め、焦ってむやみに歩きまわらない。残雪を歩くときは方向を間違えやすいので、特に慎重にコース取りする。
                                     (おわり)

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私もしょっちゅう登っています。
慣れた山でも油断の無いように、いつも新たな気持ちで登ることを心掛けています。
山すき人
2016/03/03 10:17
山すき人様
そうですね、幾ら低い山だからとか慣れた山だといっても、天候やうっかりすると道迷い⇒遭難というケースもあるようですので、気をつけなければならないと思います。
山いろいろ
2016/03/03 13:30

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